フランスでは大きな経済効果も!100%グルテンフリーの今

近年、日本で注目されているグルテンフリー食品。

しかしフランスでは、もう何十年も前からグルテンフリーの考え方は存在していました。

フランスの一般的なスーパーでは、グルテンフリー食品も普通に購入できます。

そんなフランスでも、ここ数年でグルテンフリー界隈に大きな変化が生じているようです。

フランスでもグルテンアレルギー

フランスでもグルテンアレルギーを持つ人は存在します。

それもそのはず。フランスでは、ほぼ毎回の食事にフランスパンが供されるので、小麦を食べている量は、日本人と比べ物にならないほど多いのです。

フランスでグルテンアレルギーを持つ人の割合は、人口の約1パーセントほど。1学年100人いる学校で、各学年に一人、主食であるパンが食べられない人がいる計算になります。

この数字には、グルテン不耐症は含まれていないので、それも含めたらより多くの人がグルテンを摂取すると何らかの影響が生じるという事になります。

30年前はこうではなかった

現在、フランスの新幹線と言われるフランス国鉄の高速列車TGV内の食堂では、グルテンフリーの軽食として、マフィンやクッキーなどが販売されています。

このグルテンフリーの軽食を製造しているのはABCDヌートリションという会社。

この会社では、かれこれ30年ほど前からグルテンフリーの製品を製造・販売しているそうなのですが、最初のうちは市場の関心があまりにも薄く商売にならなかったとのこと。しかし、現在では会社の売り上げの40%はグルテンフリー食品が占めているのだそうです。

100%グルテンフリーの進展

フランスでは近年になって、グルテンフリー製品が熱狂的に多くの人に受け入れられ始めています。

それにこたえるかのように、最近ではパスタ大手メーカーBarillaなどをはじめとする既存の大企業も、こぞって100%グルテンフリーマーケットに参入。今では110を超える食品メーカーがグルテンフリー製品を製造しているのです。

価格は上昇、しかも需要も上昇

グルテンフリー製品を製造するためには、小麦の代わりとなる原料を使う必要があります。そのメージャー格なものが米粉です。

米粉の原料価格は、小麦粉と比較してなんと3倍!当然、出来上がった製品の末端小売価格は、従来の小麦が使われた製品よりかなり値上がりしてしまいます。

それでも、最近では値段の上昇もしのぐほどの消費者からの需要があるそうです。

パリ17区にあるとあるパン屋さんでは、通常高くて1.20€ほどのバゲット(フランスパン)が、約4~5倍の値段になっても売れ行きは好調とのこと。

その背景には「今までグルテンフリー食品はグルテンが食べられない人だけのものだった」という認識から、今ではブームの甲斐あってか、グルテン摂取に何ら問題のない人でも買い求めに来てくれるからなのだそうです。

このブームに乗っかって、グルテンフリー食品の質がより向上し、より優れた技術の開発で価格が下がってくれるといいですね。

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