ケトンダイエットは危険!?始める前に読んでほしい注意点とは

ケトンダイエットというのは、糖の代わりに私たちの体のエネルギー源になり得るケトン体の力を利用したダイエットです。

ケトン体は、血中に糖が存在しない状態でエネルギーが必要になると大量に生成される物質なので、極度の糖質制限をすることによってケトン体を生み出すことができます。

また、ケトン体は脂肪の元である脂肪酸を分解することで作り出されるので、ケトン体を生成することは脂肪を減らすことと同じ意味になります。

関連記事:【今話題】ケトンダイエットって何?正しい知識と取り組み方について

臨床でも使われるケトンダイエット

日本語でダイエットというと、体重を減らす目的で食事制限をするもののように思われがちですが、本来ダイエットという言葉の意味は、医療目的健康増進など、幅広い分野での食事制限を指す言葉です。

ケトンダイエットも、日本では最初に体重を減らすダイエット方法として紹介されてしまったのですが、欧米では患者、特に糖尿病患者に使われる食事療法の一つなのです。

ケトン体の仕組み

私たちの体では、食事で摂取した糖は消化によって血液の中に吸収されます。血液内の糖(血糖)の割合は上がるのですが、それと同時に血糖を細胞に取り込ませる働きのあるインスリンというホルモンが分泌されます。

糖尿病患者は、このインスリンを分泌することができないので、糖がいつまでも血中にとどまり、エネルギーが作り出せない状態なのです。

ここで登場するのがケトン体ケトン体は糖の代わりにエネルギー源になるので、インスリンを出すことができずにエネルギー不足になっている糖尿病患者の体の中で、糖に変わって全身の細胞のエネルギーになるのです。

健康な人の場合

糖尿病患者は、糖を摂取しても、うまく吸収されないため、ケトン体が活躍しました。

しかし、健康な体であれば、糖を摂取すれば、それらは速やかに細胞に運ばれてエネルギーとして使われるので、ケトン体の出る幕がありません。つまり、ケトン体を使ったダイエットをしたいのであれば、血中から糖をシャットアウトしなければならないのです。

具体的には、糖の摂取を2週間5-7%台まで抑えることで、脂肪から脂肪酸を通じてケトン体が生成されます。

また、急激に摂取する糖の割合を下げることによって、血糖は一時的に急激に低下し、低血糖と呼ばれる状態になります。

一度低血糖になることでケトン体の生成が始まるわけですから、生体反応としては妥当なプロセスなのですが、低血糖の状態の間は判断力や集中力が低下したり、運動機能が低下したりするので、仕事や勉強中、また運転や機械の操作をする前にケトンダイエットを始めるのは避けたほうが良いでしょう。

また、そこまで急激に糖の摂取を控えなくても、段階的に糖の摂取量を少なくすることでケトンダイエットの効果は得られます。

更に糖の抑制は血糖を下げるインスリンの分泌も穏やかになるので、インスリンの分泌元である膵臓への負荷も少なくなり、糖尿病の発症リスクを抑えることができます。

まずは無理のない程度に、糖を少しずつ減らしてみることから始めてみましょう。