消化吸収の不思議|小麦、海苔、牛乳。3つに共通する消化のメカニズム

グルテンとは、小麦などに含まれている胚乳の一種です。

小麦に含まれるグリアジンとグルテニンというタンパク質を水で捏ねることで生まれるタンパク質です。

そのグルテンを一切含まない製品がグルテンフリー

 

2014年あたりから、ハリウッドセレブをきっかけに、欧米人の間でダイエットやアンチエイジングに効果があるとして話題になりました。

 

日本は米文化です。もともとグルテンの摂取量が多い欧米とは、グルテン食品の位置付けは違うでしょう。

今回は、それでもグルテンフリーが日本人に効果的である理由について考えてみました。

 

胃腸の耐性は地域ごとに違う?

ネットなどで調べてみると、日本人にはグルテンに耐性がない人が多いようです。

理由は、欧米人は昔からグルテンを食べていたのに比べて、日本人は昔から米中心の食生活でした。

 

人の体質は数十年程度では変わるものではありません。遺伝子的にみると、日本人がグルテン食品を食べ始めたのは、つい最近のことなんですね。

 

ですので、胃腸でグルテンを消化する仕組みが整っていないのです。

 

そのため、グルテンに耐性がない人が大量に摂取すると、グルテン不耐病になる可能性があります。

また、ADHDもグルテンを取りすぎると症状が悪化するといわれています。

 

私もグルテンフリーをする前は、食後の腹痛や消化不良に悩まされました。しかし、3ヶ月間グルテンフリーを続けた結果、これまでにないほど胃腸の調子がよくなりました。

 

牛乳でお腹がグルグル

日本人は乳製品にも耐性がないと言われています。

給食の時間やデザートなど私たちの生活に牛乳などの乳製品は欠かせません。しかし、グルテンと同じように乳製品を消化する酵素も少ないです。

 

乳製品にもグルテン不耐病と似た症状を引き起こす乳糖不耐病という病名があります。7~9割以上の日本人が乳製品に耐性がありません。

それに対して欧米人は、昔から乳製品を摂取してきたので、1割程度しかいないことがわかりました。

 

聞いた話ですが、給食で牛乳を出すようになったのは、戦後の名残なのだそうです。アメリカのGHQが牛乳の普及を指示したそう。

 

当時は栄養をとる手段が極端に少なかったため、安定して栄養が取れる牛乳は、日本政府にとってもちょうど良かったのかもしれませんね。

ですので、今でも牛乳を出している必要性は実はあまりないのです。慣例というのは恐ろしいものです。

 

海外の人は海苔やワカメを吸収できない

ここまで日本人に耐性がない食品を紹介しましたが、欧米人にも実は耐性のない食材があります。それは海苔などの海藻類です。

 

ゾベリア・ガラクタニボランという海藻を消化するバクテリアは、昔から海藻を摂取していた日本人の体内にしか生息していません。
文化によってそれぞれ食材に対する耐性が違うというのは、とても興味深いものです。

他にも、アジアやアフリカなど、地域によって耐性のある/なしを調べてみるのも面白いですね。

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